介護福祉士の実務者研修は合格率100%に近いのにとても魅力的な資格。ですが、サービス提供責任者にもなれるように組まれているカリキュラム、介護計画から実際にどのように現場スタッフが自立に向けた支援を行えばよいかを学ぶ研修でした。前回の実務者研修ブログが気になる方はこちらもみて下さい。
実務者研修のスクーリング内容
教室に通うのは全部で7日間
1日目~4日目:介護過程Ⅲ実践編(自立支援)
5日目:筆記テスト・実地訓練テスト
6日目・7日目:医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)
主に5日目のテストをクリア出来ればこの資格は取ったも同然!
合格率が100%に近いとはいえやはりテストは緊張しました💦
学習内容
・介護過程によるアセスメント
・介護過程の展開用紙作成
・利用者を想定してのシミュレーション(実地訓練)
・ICF(国際生活機能分類)用紙の作成
介護過程とは…
ケアプラン→サービス提供責任者→アセスメント→介護計画の作成→実施→評価の一連の流れをまとめたものです。これを極めればケアマネになれる?
なんて…
実務者研修で学ぶ事はケアプランが完成してからの作業。
なので、やはりそう簡単にケアマネにはなれません(笑)
ですが、業務経験さえ詰めばサービス提供責任者の内容(介護士の支援計画の作成から実行まで)を学習出来ますので、学び甲斐のある研修でした。介護過程ではアセスメント~評価までの過程を学習する感じです。
座学:受講生同士でのグループワーク
受講生同士でグループを作り、学習を進めていきます。
知らない人同士で進めていく学習は、手探りで相手の反応を見ながら進めていく為、やはり少し緊張しました。途中経過のグループ発表があり、最初の頃はなぜか発表を私に押し付けられました。
おっ、ここでリーダーを担って講習を受けようか迷いました。
ですが所詮介護初めて5か月。他の人のほうが介護に関して知識も経験も豊富。
下手に目立ってもしょうがないし、発表してもしなくてもこの研修を通して資格がもらえるのであれば平等に講習を受けたい。そう思った私は、順番に発表するように促しました。結果、押し付けてきたグループの他の人も発表しだしたらどんどん乗り気になっていって、みんなで意見を出し合うようになって気分よく学習を進められました。
この辺は人生経験でしょうか?資格を取りに来ただけなのに人間関係までストレスを溜めたくないですからね~。出しゃばらなくて良かったって思いました(笑)
実地研修
座学で組んだグループで介護計画を作成し、シミュレーションにて実施・評価を行います。
自立支援の学習の為、手技のシミュレーションではありません。
左半身麻痺の方が行動を一人である程度出来るように支援するような研修ばかりでしたので、補助はいかに最低限に抑えて声掛けや見守りでさせるかみたいな実地研修でした。
動けない人に鞭打ってうごいてもらえるように促していた為、イメージは言う事を聞かない猛獣を鞭打って調教するような感覚でした(笑)
だって、、、
杖歩行を行う支援なのに、基本シミュレーションでは利用者役はやりたくないって言うんですよ!
杖歩行をしたがらない方なんてほっとけばいいんじゃないってつい思っちゃいます。どうぞテレビでも見て楽しく過ごしてくださいって。自立支援の考えが無ければ間違いなく言ってますね。
それでも、今頑張って練習すると筋力がついて楽にに動けるようになりますよーとか、杖歩行が出来ると一人でもある程度自由に動けて、生活の幅が広がりますよーとか。
頑張りたくない人を励ます事をやってこなかった人間なので、とても新鮮でした。
人の気持ちを変えるって難しいですよね?
4日目まで終えてみて
あまり動けない人に励ましという名の鞭を打つこの研修は、私にとっては少し心が痛む作業でした。
利用者の未来を描き、本人の為を思って行う自立支援は私の介護のイメージとかけ離れておりました。
そうか、なんでもやってあげる事が介護ではないのですね。そして4日目が終わる頃には知らない人達はいつの間にかクラスメイトみたいな感覚で挨拶を交わし、雑談をするようになりました。
そしていよいよ次回はテスト。
合格率ほぼ100%の研修ですが、あまり受かる気がしない。私は初めての脱落者になるのでしょうか?
ドキドキしながら今日も晩酌♪