角換わり右玉をした時に2枚銀で対抗された場合、どうしますか?
4四銀と相手が歩越しの2枚銀をしてきた局面です。お相手の狙いは地下鉄飛車含みの桂頭攻め。ここでやりがちな落とし穴が3八玉と寄ってしまう事。AI先生は寄った時点で作戦負けと言ってます。
ここでの最善手は5六歩もしくは4六歩。
歩越し銀には歩で対抗ですね。
まずは棋譜をご覧ください。
今回も私の癖で3八玉と寄ったおかげで一気に局面を悪くしてしまいました。
寄って良いのは端攻めの可能性が低くなって金も4八玉と寄せれる時にしたいですね。
34手目 4五歩からたすきの銀「6三銀打ち」が出来れば約1000点プラスで優勢
相手が6五桂と跳ねてきたところ。
ここでの最善手は4五歩。ここからの進行例。
▲4五歩△同銀▲同桂△同銀▲6三銀打ち
同金なら7二角打ちで飛車金両取りが決まります。
取れないので7三金or6一金になるのですが、7四銀成で歩を取っておけば歩切れ解消で飛車道を止めやすくなるので右玉の理想通りの展開ですね。
おそらく相手はこの展開を嫌うはず。なので4五歩には3三銀と引いてくる可能性が高いです。
そうしたら▲5六歩から4六角打ちして銀たでん相手はこの展開を嫌うはず。なので4五歩には3三銀と引いてくる可能性が高いです。まだまだ互角ですがお相手の銀を威張らせないだけマシかもしれません。
41手目 9五角打ちが見えなかったのが痛い
なぜ私は9七角を打ってしまったのか…
後から見返すとあるあるですよね。
ここで9五角打ちで飛車金両取りにすればこちら+560点でした。
相手は飛車を逃げつつ金を守る8二飛とするのですが、8三歩と叩く手が好手。
順当に進行すると
▲9五角打ち→△7七桂成→▲同銀→△8二飛→▲8三歩打ち→△72二飛→▲9八飛と八筋の逆襲が決まれば申し分ないですね。
次の一手問題に近い… 69手目の桂馬打ち
皆さんはもうおわかりでしょうか?
控えの桂、6六桂打ちです。
もう1枚桂馬が手に入りそうなので銀が逃げたところに打てば王手金取りが決まります。
受けの技術 玉の逃げ方で600点も変わる
81手目 相手の攻め駒から逃げるのが正解と考えて6六玉と逃げましたが、正着は4八玉だそうです。一見すると馬が近くで怖い気がしますが、相手の持ち駒が無く玉でと金を防ぎつつ馬を歩で追い返せばプラス900点らしいです。AIならではの視点かもですが、受け次第ではまだまだこの将棋も勝てた可能性が高いようです。
棋譜を見返しながらAI検討していくと勉強になりますね。
ちょっとずつでも進歩していきたいものです。