励ましは逆効果?子どもの成長を妨げる意外な行動

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今更ながら子育ての本を読みました。褒めるのが良いとも限らないとか、わが子を思っての事が実は一番子どもにとって悪影響を与えているとか、面白い事がたくさん書かれておりましたのでシェアしたいと思います。

弱音に対して励ます行為はNG!

本書では子どもを励ます行為にはなんの救いも無いと言ってます。理由は、弱音を吐く事によって励ましなどの温かい言葉をかけてもらえる、構ってもらえるという風になる為、さらに弱音を吐き続けてしまうかららしいのです。そしてしまいには苦手行動ややりたくない事を回避するようになると。

解決方法はJUST DO IT
まずはやる事だそうです。

ただ行わせるだけではダメで、その子が出来るレベルまで課題を下げて行いゼッタイに楽しい結末になるように設定にして、その子のペースに合わせてあげる必要があるそうです。

これを本書ではスモールステップの原理と呼ぶようです。

最近よく私のTik Tokとかで流れて来ますが、楽しいから成功するのではなく、成功するから楽しいってやつですね。

学習を促進する3原則
①個人能力の原理
能力は個人によって違います。その個人に合わせた課題設定にする事。
②個人ペースの原理
がくしゅうの達成速度は個人によって違います。その個人の学習ペースに合わせる事。
③個別から集団への原理
まず1対1の関係を築き、小集団から少しずつ大きな集団の中で学習できるようにすること。

そんなに難しい事ではなさそうです。簡単な事から少しずつ個別でやらせればOKって事ですね。

タイムアウト法

皆さんはご存じでしょうか?
バスケなどのスポーツとかで良く聞く方もいるかもしれませんが、今回はそれとは別で子育てにおけるタイムアウト法です。こちらを使う事によって子どもの行動を効果的に改善させ、正しく使う事によって親子関係を良好に保つと本書は言ってます。

・言う事を聞かない、暴力、暴言など、子どもが不適切な行動を取った時、私たち親はタイムアウト法を使って子どもを教育しなさいと言ってます。

その前に子どもが不適切行為をしたときに対する親のNG行為を3つ挙げてます。
①暴力に対して暴力で返す
②その場しのぎの解決(従属、取引)を優先する事
③子どもの言った言葉にいちいち付き合う事

私が一番やってしまいそうなのは③かもしれません。
子どもに死ねとか言われたら冷静に対処できる気がしません。また、もし殺してほしいと言われたら…そんな事出来るわけないでしょって真面目に返しそうです。(今のところ言われた事は無いですが…)こどもと同じ目線に立って喧嘩してしまうかしばらく子どもと距離取るとかしてしまうかも。

みなさんは冷静に対処できますか?

そこでタイムアウト法を使うと良いそうです。
あっタイムアウト法の説明まだしてませんでしたね💦

タイムアウト法とは…
簡単に言うと隔離です。試合で言ったらレッドカード、退場です。
子どもの退場は、みんなのいる場所からの強制的な退場をさせる事をタイムアウト法と言います。

子どもが不適切な行動をしたときに、一時的にその場から離れさせることで、冷静になる時間を与える方法です。これにより、子どもは自分の行動を振り返り、次回はより良い選択をするようになります。
隔離時間は10分ぐらいでも良いそうです。ただし、本人の思い通りにさせてはだめですよ。一人にしてゲームが出来ちゃったりとかですね。隔離をして思い通りにならないシチュエーションだからこそ反省も出来るし、冷静に落ち着けるようです。

大人が悪さをすると牢屋に入れられて隔離されるように。それでもだめなら精神病棟に入院、実際に法を犯してしまえば少年院行きですね。

最近の子育ての流行りはタイムイン

本書には載っておりませんでしたが、タイムアウトとは正反対の方法としてタイムインというやり方もあるようです。

タイムインとは…
子どもに寄り添って話を聞き、なぜ不適切行動を取ったのか、そして子どもの気持ちを肯定したうえで不適切行動を取らないようにするにはどんな方法が良かったのかを一緒になって考えながら諭すやり方との事。

一見するととても聞こえが良く、それならみんなタイムインをすればいいじゃんと思うかもしれません。子どもは親の愛情をしっかりと感じる事も出来ると思いますし。

ただデメリットもあります。
子どもに寄り添う為、時間と労力がタイムアウトの倍はかかるようです。また、親がタイムインによるストレスで押し潰されないようにすることや、子どもに寄り添いつつも冷静に子どもと向き合う事が必須となります。

タイムアウトもタイムインも一長一短がありますので、子どもに合ったやり方が良いと思います。場合によっては体罰も…ってそれはだめか💦暴力が解決方法として子どもに認識されると、より暴力的になる可能性もあるので止めましょう。

約束事を守って率先して行える子にしたい場合、ほめて伸ばすはNG?

例えば、お母さんが帰宅した時に宿題が終わっているような場合、『お母さんが帰ってくるまでに宿題が終わっていて偉いね』とほめる事は良い対応のようですが、違います。
これは逆に言えば、『お母さんが帰ってくるまでに宿題が終わっていなければダメな子ですよ』と言っているようなモノですから。こういう事に気づいていない親が多いと本書は指摘しております。

なので良い習慣が出来ているのを言語化するのはもったいないとの事。それに、お母さんが帰ってくるまでに宿題を終わらせられなければダメな子というわけでもありませんから。

褒めるって難しいですね。

本書では、良い習慣が形成されているときはあえて言語化せず、さりげなく報酬を与えることを推奨しています。ただし、報酬があることを事前に伝えないことが重要です。

やり方次第ってとこでしょうか?
私のイメージでも勉強をやりなさいと言わない親の子どものほうが勉強をしているような気がします。

子どもは意外と天邪鬼?(笑)

過保護・過干渉はNG

子どもが傷ついたり不利になる機会を取り除くのはその子を腐らせる事になると本書は言っております。

私はどちらかというと放任主義なので、わが子が遅刻しないように起こしてあげるとか、お小遣いを使い過ぎて夏祭りの日に40円しか持っていないという時に追加でお小遣いを上げたりはしません。
すべて自業自得だからです。
自分の行動によって起きる痛みは経験するべきだと本書は言っていて、私は大きくうなずきながら読み進めました。

過保護を辞めると、
・心の痛み(後悔や自分を情けないと感じる事)
・時間とお金を失う痛み
・先生や友達、先輩や後輩からの信用を失う痛み
・失態に気付いて恥ずかしさを感じる痛み
・自分の弱さを痛感する事
・家族のつらそうな顔を見る事
などを体験できるようになります。

これらの痛みは苦い体験ですが、本来なら誰しもが適度に味わって乗り越えていくべき体験でもあるはずと。まあわかるんですが、フォローしたくなるのも親心。本書は厳しく言っておりましたが、まあそこは親の判断でも良いのかなと。

ただわが身を振り返ると、生まれてこの方40年間料理をしてこなかったのは過保護に育てられたというかそういう環境を作るようにしてきたというか。男は料理をしなくてもよいという風潮があった時代のせいにでもしておきましょうか。結構後悔してますけど💦

脱線してしまいました。とりあえず過保護や過干渉は子どもの為にも親の為にもならないという事ですね。

結論:子どもの自立性とそれに伴った経験が一番の成長に繋がると言う事

結論として、この本は従来の子育て観に挑戦し、子どもの自律性と経験の重要性を強調しています。子どもの個性と能力に合わせた段階的なアプローチ、適切な対応方法の選択、そして過保護を避けることが、健全な成長につながるという洞察を提供しています。

本書のこの考えは、子育ての難しさと同時に、子どもの成長を支援する新たな視点を提供してくれました。親として、これらの考え方を参考にしながら、自分の子どもに最適なアプローチを見つけていくことを心がけていきたいものです。