「初めての車椅子介助」 – 介護士の一歩

介護

初体験の移動介助

介護士に転職して2か月が経ちました。

独りで任される現場も増えてきて、やっと少しずつ介護士っぽくなってきたのかなー。

そんな私に今日は新たなスキルを習得する機会がやってきました。

車椅子での移動介助です。
むかーしおばあちゃんが退院するときに少し押した気がしますが、まともに歩けない人を車椅子で押すのは今回が初めて。利用者様が落ちてしまっただけで大惨事になるし、ましてや交通事故にあったなんて言ったら目も当てられない。

そんなわけで今日は出勤前から緊張しておりました。
初めての移動介助なので上司も付き添って指導して頂けるのでまあ大丈夫と言えば大丈夫なのですが、何かあった時の事を考えるとやはり不安になります。

でも利用者の方はたまにの外出なので今回も楽しみにしておりますし、私も頭では分かっている事がどこまで出来るか試したい気持ちもありました。その日は上司との合流が夕方となり、それまでは食事介助などいつも通り。

さあ夕方になり、上司と合流しました。
いよいよ初体験の移動介助スタートです。

最初の難関ポイントは何といっても車椅子に乗せる事。
介護用語では移乗介助って言うんですけど、やった事ある方なら意外と難しい事がわかるはず…。
よほど力自慢の方ならともかく、大抵の方は何回かやっていくうちに腰を痛めてしまうし、女性の方が大男を移乗させるなんてことも介護では結構な頻度であったりします。

なので、バランスを保ちながらいかに小さい力で車椅子に乗せるかがカギとなってきます。力任せのお姫様抱っこなんてもう論外w

腰を落とし、両脇に腕を回し、体の距離は適度に保ちつつ腕に体を乗せるイメージ。
知り合い程度の男女が体の距離を話して抱き合うみたいな感じですかねー。

私は中学で柔道部でしたので、車椅子をロックさせるとか足を挟まないように位置を固定させるなどの安全面さえ配慮すれば結構簡単に出来ました。この時は心の中で『やった~!不器用な俺でも案外出来る時があるぜ。』と嬉しくなりました。

無事に移乗完了して買い物にシュッパーツ。

普段歩いている時は全く意識しておりませんでしたが、いざ車椅子を押してみるといつもの道が全く違う風景に感じました。歩道と道路の段差とか結構キツイし、ちょっとした凹みでもこのまま進んだほうがいいのか後ろ向きになったほうがいいのか迷う時もありました。

坂道を降りるときは利用者が落ちないように後ろ向きで進むのが基本なのですが、微妙な坂やでこぼこは初心者にとって判断に困ります。横断歩道は点滅でストップ。余裕をもって安全に安全に…。まるで運転免許の講習を受けているかの如く神経を使いました。

ただ20分もすれば慣れてきて、神経は使いつつも利用者様と楽しく会話しながら移動できましたので楽しかったです。上司からは次から独りで車椅子で移動介助していいと上司からも許可を頂けましたし♡

新たなスキルアップが出来た一日でした。

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