介護の道を歩み始めてまだ5か月。日々の業務に追われる中で、ふと立ち止まって考えてみると、早くも私の中で変化が起きている事に気づきました。今日は、私が介護士になって自分でも変わったなぁと思った事をお話ししたいと思います。
1、生活スキルの向上
介護の仕事を始めてから、意外なところで自分の生活スキルが上がっていることに気づきました。特に料理!最初は全く料理の『りょ』の字も知らないくらい料理が出来なかったのですが、利用者さんのお宅で簡単なみそ汁などを作り始め、最近は焼きそばや卵焼きも作れるようになりました。料理で四苦八苦したブログはこちら(笑)
最近では、自分の弁当も手作りするようになりました。最近作った弁当がこちら♪夕飯の残り物にもよりますが、調子いい時は30分くらいで完成しちゃいます。
卵焼きとウィンナー、そして残り物のミニトマトとカツフライを細切れにして冷凍のグラタンを入れたおかず部分。ごはんはチンしてふりかけと梅干を乗せれば完成。
全く料理が出来なかった自分が弁当を作っていると思うと改めて介護職に就いたんだなーと実感。
昔の私に言ってやりたいです。『料理は意外と簡単だし面白いよ』と。
2、自立支援の大切さを学ぶ
介護の仕事を始めた当初、私は「介護=介助」という固定観念を持っていました。しかし、実際に現場で働いてみると、それが大きな間違いだったことに気づきました。
介護の真髄は、実は「自立支援」なのです。利用者さんができることは自分でしてもらい、必要な時だけサポートする。これにより、利用者さんの尊厳を守り、生きる喜びを感じてもらうことができるのです。
例えば、歩行が不安定な方に対して、すぐに車椅子を勧めるのではなく、歩行器を使って自分の足で歩く練習をサポートする。こうした小さな挑戦の積み重ねが、利用者さんの自信につながり、生活の質を向上させていくのです。
多様性の理解と受容
「知的障害者」と一言ではくくれません。
障害者も人です。
健常者が千差万別であるように障害者も千差万別なのです。
ある方は低い声が好き、ある方は必要最小限の声掛けが心地良いと感じ、ある方はひたすら話しかけて欲しくて、ある方はなるべく一人にしてほしかったりと。一人一人全然違います。
ただそこには多様性を探求しようとしてワクワクしている自分に気が付きました。
この人は何が好きで、どんな話し方が心地よくて、距離感は?介護方法は?
その人を観察し、試行錯誤。
一番手っ取り早いのは、特定の人の介護の時になるととても素直で良い子なる事がわかった時。
その人に寄せた介護を行うと、障害者の行動がガラッと変わるっから驚きです。
未知の世界に触れ、探求することに怖さと面白さが障害者介護にはありました。
探求すればするほど色々な人々の多様性を受け入れ、尊重する心が芽生えてきたように感じます。
もっと早くこの感覚があれば、人付き合いを上手に出来たんでしょうか?(笑)これからも心を広く持っていきたいものですね。
結びに
介護士として働く中で、私自身も成長し、人生観が豊かになったと感じています。確かに大変なこともありますが、利用者さんの笑顔や「ありがとう」の言葉に触れるたび、この仕事を良さを実感します。
これで給料が良ければ最高なんですけどね…
それでも介護を通して自分自身が成長しながら、一人ひとりの利用者さんに寄り添いサポートする事で感謝される仕事、これが私の『介護』なんだと思ってます。まだまだ駆け出しではありますが、『介護』の良し悪しも踏まえて本質を皆さんに伝えていきたいと思いました。