知的障害者への介護の難しさ~利用者Mさんの自立支援に向けて~

介護

強度行動障害の利用者Mさんのサービスリーダーとなって一か月半。非常勤の方にも入って頂けるようになり、日々やりがいが少しづつ出てきました。

前回の利用者Mさんへの介護ブログはこちら。

新人介護士、強度行動障害の自立支援に挑む!
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衝撃!普段の生活の中での楽しさ:笑顔と活き活きとした日々
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口腔ケアをさせてもらえなくなってしまいました。

サービスリーダーと言っても私一人しか介護で入っていないお宅。
リーダーの意味分かってますか?と会社に聞きたくなります。
まあ手当が若干もらえておりますので不満は言いませんけども。

私が担当を始めた頃は口腔ケアをしてくれていたのですが、最近は断られてばかり。
強引に口腔ケアをしようとすると不穏になり、しまいには取っ組み合いにまで発展する始末。

あちゃ~。

何がいけなかったのかなぁ。
ちゃんと本も読んだのに。

サービスリーダーなんて肩書だけで何もできてない自分が悔しいと感じております。

今考えると言う事を聞かせようと私が躍起になってしまったことで反発されているんだと感じました。

とりあえず出来る事をやろう。
まずは信頼関係を構築出来るように腰を据え、会話ではなく対話ができるように…。

信頼関係構築に向けて行った事①~完全別室介護~

まずは不穏にさせない。
一人でいる事が好きで、大好きなお母様ですらもたまにあっち行けと言う方。
お母様にはサボってると思われないようにしながらもほぼ完全別室介護で取り組みました。
でも困った時やおねだりしたい時に介護出来るようにちょくちょく様子は伺いながら。

一人にさせておくとそのうち居室から歌声や独り言が…(笑)

機嫌がよくなっていくのが別室からでもわかるところがかわいい。

信頼関係構築に向けて②~話し方の工夫~

次に話しかけ方を意識してみました。
一般的には障害者に対しては、
・ゆっくりと丁寧な発語を心がける
・優しく語りかけるように話す
なんて書かれているのを見ていましたが、知的障害者の方も100人いれば100通り。
ゆっくり話すとかえって苛立ってきたりしました。

利用者Mさんはお母様が好きだからお母様に寄せた話し方の方が良いのではと考えて実行。

声色は少し高め。
若干早口。

うん。比較的Mさんに声が届いている気がしました。

まあ若干ですよ。
おかまみたいな声は出して無いですからご心配なく。

非常勤の方2名に入って頂きました。

そんなこんなと四苦八苦しながら介護をしておりました。
気付いたらアルバイトさんが二人入ってきました。

どちらも女性。

利用者Mさんを怖がらないように男性のほうが良いかなと思ってましたが、入ってみると私より言う事を聞かせてる。

やっぱ女性って凄いのか?
男はみんな女好き?

今までずっと断られていた口腔ケアも再びさせてもらってました。

多分自分のやり方がうまくなかったんだと反省。
最初に入った頃は私にも口腔ケアさせてくれてたんだけども!

出来ない悔しさと口腔ケアをするようになった嬉しさと半々でもどかしい気持ちになりました。

水分摂取量の抑制に

前回のブログでも書いた通り、この方も水中毒。
1日10ℓ以上飲んじゃいます。

健康を害する恐れがあるのでやはり飲む量は減らしていきたいところ。

この前介護に入った時にお母様がMさんに怒ってました。

そんなガブガブ水ばっかり飲んでいたらダメ!
2リットルの容器などはも居室に持って行かせずに、水が欲しくなったら台所まで来て注ぎに来なさいと。

お母様の言う事は素直に聞くMさん。
その日はせっせと500mlのペットボトルで何回も居室と台所を往復。

物理的な距離があると効果があるのでしょう。
水分摂取量がいつもより2ℓ近く減ってました。

おおっ!
このやり方は良いかも♡

今後の介護目標~サービスリーダーとして~

介護歴は4か月と浅いですが、これでも一応サービスリーダー。
しっかり業務をこなしながら介護の質をあげようと思います。


その為には…
・他害行為を抑える
・水中毒の水摂取量を減らす
・口腔ケアを再びさせてもらえるように努める
・入浴介助も組み込み、利用者Mさんの生活水準を上げる

本人の意向と社会的自立の両立を目指します。
Mさんが納得しながら行動できるように、細心の注意を払いつつ介助していきたいです。
うーん。先はまだまだ長そう。。
一番は信頼関係を構築し続ける事かなー。